かじぃさんです。

先日、邦楽アーティスト「Glass top」の新しい音楽アルバムがリリースされました。
あなたは、この「Glass top」という音楽アーティストのことを知っていますか。
Glass top ボーカルの小林佳さんは、ただ音楽をやるだけではない「縁」を繋ぐアーティスト^^
「つなぐひと」のわたしと重なる部分があって、応援させていただいています。
今回の「つながり」はGlass topのボーカルであり、eN.projectの主催でもある小林佳さんについてのお話です。
なぜ佳さんが「縁」を繋ぐアーティストなのか。その理由に迫ります。
新型コロナによって、断たれたGlass topの活動経路
はじめて邦楽アーティストGlass topを知ったのは、2020年に入ってから。
cowrite coffeeの今野さんが、まだ「放浪のバリスタ」で活動していた頃のお話です。
あなたも記憶に新しい、2020年に入ってすぐ。
新型コロナ感染症の世界的パンデミックに、日本も諸外国と違わず飲み込まれましたよね。
「放浪のバリスタ」として全国を渡ってコーヒーを淹れる活動をしていた今野さんにとって、緊急事態宣言はまさに非常事態。関東から放浪に出られない。つまり新型コロナによってコーヒーを淹れる活動ができないという事態に陥ります。
そして、今野さんと同じく、この緊急事態宣言に苦しんだのは今野さんとイベントを通してつながりがあったGlass topのボーカル、小林佳さん。
緊急事態宣言による外出自粛の影響で、決まっていたLIVEの出演やイベントの仕事の目途が立たなくなってしまったのです。
音楽アーティストにとって演奏機会を失うということは、生活する糧を失うということ。
いつ明けるとも分からない、先が見えない新型コロナとの戦い。
「俺、マジで何もする気になれなくて、緊急事態宣言の間、ずっと家でドラクエばっかやってたもん…」
当時を振り返った佳さんが、こう言葉を漏らしたことがありました。
「何していいか、分かんなかった。音楽やってる他の人間はインターネットで配信始めたりとかもしたけど、俺あんまりSNS得意じゃないからいきなり配信と言われても…本当やり方もわかんないし、どうしようって感じで…」
LIVE会場で演奏しようにも、それが出来ない。
いつまで待てば、元に戻るのかも分からない。
本当に、つらい、長い、しんどい日々だったと思います。
こんな窮地のGlass topを見て、放浪のバリスタは考えます。
LIVE会場に行かなくても、音楽をより多くの人に知ってもらうには…きっと何か方法があるはずだ!
QRコードが奏でるLife is Like coffee
ちょうどその時期、今野さんの焙煎するドリップコーヒーをわたしが運営していたお店で取り扱っていました。
ある日、納品の際にコーヒーのパッケージに人物のスタンプが押されているものを見つけました。
そして、スタンプの人物の横には「小林佳」という文字。
コーヒーパッケージの裏には、QRコード。
コーヒーの裏のQRコードを読み込むと、静かなメロディの中に伸びのある声が響きます。
今野さんは、Glass topの音源「Life is Like coffee」という曲をQRコードに変換して、自分のコーヒーを購入してくださったお客様に佳さんの歌が届くような仕掛けを作ったのです!
そして、このLife is Like coffeeという曲は、佳さんが今野さんのために書き下ろしたコーヒーソング。
こんな2人のエピソードを包み込んで、Glass topの音楽はLIVE演奏とは違う形で、これまでとは違うお客様に拡がっていきました。
こうやって、今野さんのアイデアでわたしの元にGlass topの音楽が届けられたのです。
オンラインイベントのオファーをきっかけに繋がる可能性
2021年の5月。
当時わたしは、月末に控えたオンラインイベントのキャストについて考えていました。
遊びを含んだオンラインイベントのテーマは「学園」
cowrite coffeeの今野さんは本業のwebライター業を活かして「国語担当の先生」として出展が決定していました。
オンライン上とはいえ、せっかくのイベント。
堅い授業だけじゃなくて、何か催し的なものは、出来ないだろうか…。
そこで、浮かんだのが小林佳さんの存在でした。
ダメ元で出展オファーをお願いしたところ快諾をいただき、LIVE演奏をオンラインイベントで披露していただくことになりました。

そして、そのオンラインイベントをきっかけに佳さんがこれまで温めてきたある計画が、静かに動き出します。
「様々なカルチャーが混ざり合う、カフェをやりたいんだよね」
2021年6月某日。
わたしが経営していたお店にcowrite coffeオーナーの今野さんと、Glass topの小林佳さんが遊びに来てくださいました。
その時に、佳さんからこんな計画が語られます。
「今野さんはコーヒーやるじゃん。俺、カフェやりたいんだよね。音楽だけじゃなくて、色んなカルチャーが合わさったような空間を作りたいなって思ってて。俺は音楽の業界しか知らないけど、音楽だけじゃなくて色んなカルチャーが混ざったら新しい文化がまた生まれるっていうか?イメージなんだけど、そんなのやりたいなってずっと思ってて…。」
「この間、かじぃさんがやってたオンラインイベント?アレもさ、色んな人が参加してたじゃん。出来ないかな?カフェ。かじぃさん、販売とか、出来そうな人いない?」
「…佳さん、全然いけると思いますよ^^カフェ、面白そうじゃないですか!決定!よし!やりましょう!!」
こうして、1日限定のカフェオープンに向けて話が進み始めました。
オンラインとリアルを融合した、ハイブリッド型イベントの開催
この1日限定カフェに向けて動きながらも、新型コロナ感染症の動態には注意が必要でした。
当初、開催を計画していた日程は、新たに発令された緊急事態宣言の影響を受けて延期に。
しかし、この判断が功を奏してか1日限定カフェオープンのギリギリのタイミングまで繋がった縁があり、オンラインとリアルを融合したハイブリッド型イベントは会場から終焉まで無事に終了。
会場に足を運べなかったお客様は、YouTubeの生配信やインスタLIVE、ツイキャスからの配信を通して会場の臨場感を感じていただきました。

Glass top 17周年のアルバムは「縁」が彩るアート

2021年11月。
Glass topは17周年を迎えました。そして、新しいアルバムのパッケージを飾ったのは夏に一緒に1日限定カフェに参加してくださったアート担当の杉本渓さん。
あの夏の日、一緒に1日限定のカフェを創った縁が、今度はまた違う形で発展していました^^
Glass topの曲に、「記念歌」という歌があります。
この「記念歌」では、各アーティストが1曲の歌をリレーのように歌い繋いでいます。
変わりゆく時代の中で、生活様式や個々の好みも変わっていく中で、変わらないものを大切にしようとする佳さんの思いや、「人との縁」を繋いで創っていく物語。
この「記念歌」もそうですが、縁で創るカルチャーの拠点「eN.project」
佳さんは、この「eN.project」の主催でもあるのです。
自分のことだけではない。縁あって関わった全ての人と共同で何かを生み出そうと挑戦を続ける佳さんの活動そのものがとても力強くて、素敵だな、応援したいな^^佳さんは、そんな風に思わせてくれるアーティスト。
そして、わたしと同じように佳さんの活動に共感して応援をしている。そんな人たちが、佳さんの回りに沢山集まっています。
Glass topのボーカルは、人との縁を次のステージに向けて展開できるアーティスト。
人との縁を奏でる、アーティスト。
これが、音楽アーティスト「小林佳」最大の魅力なんだろうな、とわたしはそう思っています^^
あなたにも、繋がりが繋がりを生むカルチャーの拠点を、その原点をぜひ覗いていただけたら嬉しいです。